Hennaヘナ専門
HENNA【ヘナ】 学名/Lawsonia inermis
科名 ミソハギ科(多年生常緑樹)
属名シコウカ属
亜属バラ亜属
目フトモモ目
和名指甲花・エジプトイボタノキ
英名Henna
原産北アフリカ、南西アジア、オーストラリア北部などの熱帯乾燥地域
ヘナの効果と歴史
ヘナは、紀元前3000年以上前から北アフリカやアジアで様々な用途に使われており、キリスト教の旧約聖書にもヘナは登場しています。世界三大伝統医学のアーユルヴェーダでは自然がもたらす万能薬として扱われ、煎じたものを抗炎症剤として、皮膚炎、切り傷、火傷、水虫、打撲症などに塗って治していたと記録があります。時が進み、インドの薬学者B・チャンダヌビーケー氏は1990年の研究論文報告によって、伝統的な治療法は正しかったと証明します。それは、ヘナの中に含まれる成分のひとつ、 ローソニアが肝臓の毒素を取り除くのに有効であることと、ナフトキノンが重要な薬理活性を有することから、抗ウィルス、抗真菌、抗炎症、解熱などの作用があると判ったからです。これを機に世界中にヘナに関する情報が拡散され「自然に存在する染色効果を持つ薬草」と一役有名になりました。
白くて小さい花は、ジャスミンに似た甘く濃厚な香りを放つことから、ヒンドゥー教の美と幸運の女神「ラクシュミー」はヘナの花を香水としても使用するなど、その活用は医学だけに留まらず、クレオパトラはヘナの葉を粉砕し、爪や髪に塗って染めるなどして煌びやかに見せるために使用していました。 ヘナの和名「指甲花」は爪を染めるために使っていたことに由来し命名されています。 現代に於いてもヘナは染毛だけに留まらず、頭皮に活力を与えたり、毛髪にツヤやコシを与えるアンチエイジングトリートメントとして世界中のナチュラリストに愛され続けています。
ヘナの科学
ヘナの染色システムはヘナに含まれるローソン=ヘンノタンニン酸(hennnotannnic acid)C10H6O3が、毛髪中に約97%含む細胞骨格を構成するケラチンたんぱく質と強く結合することによって発色します。化学的にローソンは植物のクルミに含まれるジュグロン(juglone)の異性体で、化学式がC10H6O3の有機化合物の一つなので、人にとって安心できる成分です。毛髪を引き締めてハリやコシを与える強壮作用については、ヘナに含むタンニンがタンパク質を収斂(引き締めて固くする)することで起こります。
※タンニンとは多数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ複雑な芳香族化合物のことで植物界に多く存在する渋味成分です。
※タンパク質とは20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結してできた高分子化合物のことで、生物の重要な構成成分のひとつです。
ヘナ染めの種類
ノーマルヘナ | ミソハギ(学名 / Lawsonia inermis)100%で染毛するので染め上がりは基本色の橙ですが、繰り返し重ね染めをしていくと色に深みが出てきます。 トリートメント力は抜群で、白髪率30%未満の方に向いており、黒髪とのコントラストが曖昧になり白髪が目立ちにくくなります。 |
¥11,550 (税込) |
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ブラウンヘナ | 南インド原産の高貴なインディゴ(学名/Indigofera tinctori)を当店オリジナル比率でミソハギにブレンドしてブラウンヘナを作りました。 染毛直後はオリーブ系の淡いブラウンですが、12〜36時間かけて自然に濃さが増していきます。地球上で最もナチュラルなブラウン系カラーをお試しください。 |
¥12,650 (税込) |
ヘナトリートメント(無色) | カッシアイタリカ(学名/chamaecrista nomeso)(生薬名/山篇豆)を使用します。 この植物は地肌と毛髪を強壮する作用があるため、髪にハリやコシが欲しいミドル・オールド世代の方に向いているトリートメントです。 白髪は染めたく無いけれどヘナ同様のトリートメント効果が欲しい方にお勧めしています。効果は1〜2ヶ月と長期的で、清々しい粉砕したてのハーブの香りは気分までも潤してくれるでしょう。 |
¥7,700 (税込) |
- ※髪の長さや量により1回の使用量が70gを超えた場合は550円プラスになります。
- ※天然100%ヘナは合成化学物質を含んでいないため、黒髪を明るくしたり色味の調節をしたりすることは出来ません。また、もみあげや襟足など髪の立ち上がりの強い箇所は若干染まらない部分も出てくるかと思いますが、天然素材という性質をご理解下さいますようお願いします。